書道の3つのコツ ~これさえ押さえれば筆文字はかっこよく見える 3 Point for making Japanese Calligraphy work
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書道、うまく書けたらいいな、でも字が汚いし、私になんて、、、、。
と思ってらっしゃる、そこのあなた。
”字の綺麗さ”が書道作品の良さを決めるわけじゃないですよ。
では、ココロがきれいなら、書道作品も美しいんのでしょうか?「書は人なり」って、よく耳にしますし。
それも違うと思います。確かに、精神的に興奮している時と冷静な時は、書いた作品の雰囲気が変わってきますけどね。
「きれいな字」は現代では、パソコンでフォントを変えて、
いくらでも出力できてしまいますから。
むしろ、あなたらしい個性的な字形を変えるなんてもったいないです。
個性は、大事にしてほしいですね。
今日は、筆を使って書く時に、
初心者でも上手く見える3つのポイントをご紹介します。
1.一時停止は大事です
2.漢字と平仮名、どちらを大きく書きますか?
3.そろえましょう
1.一時停止は大事です
普段シャーペンやボールペンなどの硬いペンで書いていると、
筆を持ったときに、ビックリしますね。
「なんだ、このグニャグニャは」
まるで軟体動物。
どう扱ってよいか、わからずアタフタしてしまいますね。
グニャグニャだからこそ大切なことがあります。
メリハリです。
だって、ナメクジや蛇が嫌いな人って、骨格が見えないからという理由だったりしませんか?
人間でも、姿勢が悪くて「くにゃ~~」っとしている人より
「ビシッ」と背筋がまっすぐになっている人の方が、何となく信頼できそうな気がしますね。
※実際どっちの方が信頼できるかどうかはわかりませんけども、第一印象です。
ちゃんと中身がある感じ
本当にあるかどうかではありません。
中身がある感じ、
これが大事なんです。
なのでこのように
ダラーんとしている感じは、損なんです。
では、どうやったら、中身がある、がっちりした字になるでしょうか?
下の写真を見てください。
先ほどの上の写真と比べて、どこが違いますか?
違いは一目瞭然ですね。
始筆と終筆が止まっているんです。
そう、
「止まる」
「一時停止」
することが、とても重要なんです。
止まることで、骨格が見えてくるんですね。
ちょっとここで、初心者向けの筆のお話をします。
初心者の場合、柔らかい筆では、くねくねしすぎて、止まっても止まった感覚が持てません。
初心者の方は、まずは、イタチなどの硬めの毛が芯にしっかり入っている筆を使って下さいね。
専門の筆屋さんに行くと、丁寧に教えてくださいます。
※筆屋さんのご紹介はまた別の機会に書きますね。
私は、初心者の方には、定価2000円から3000円の3~4号の筆をお勧め致します。
3号ですと、半紙に2文字書くのにピッタリです。
4号ですと、半紙に4から6文字書くのに便利です。
2.漢字と平仮名、どちらを大きく書きますか?
漢字と平仮名、どちらを大きく書くとバランスよく見えると思いますか?
答えは、
漢字を大きく書く、です。
漢字を大きめ、平仮名を小さめに書くとバランスが良くなります。
それから、文字のサイズもだいたいそろえてくださいね。
時々「とてもゆっくり丁寧に書いているのに、ちっともきれいに見えない」
とおっしゃる方がいらっしゃいます。
ほとんどの場合、文字のサイズがそろってないんです。
画数の多い漢字がとても大きなってしまって、
画数の少ない漢字は、とても小さくて、
漢字よりも、平仮名が大きくて目立ってしまうこともあって、
全体的に、ガチャガチャしてしまって、
視線が、スーっと通り抜けられないんですね。
3.そろえましょう
そろえると言われても、どこをそろえるのさ!
答えは、いろんなところです。
例えば、
- 文字サイズ
- 行中心
- 行間
- 字間
- 横画が多い文字は、横画と横画の間
- 文字の中の白い部分のバランス
これらをそろえると、目にやさしくなってきます。
1の文字サイズは、先ほど、漢字は大きめ、平仮名が小さめのところでふれました。
2の行中心は、「各文字の中心を行中心と重ねる」ということです。
偏と旁に分かれている文字は、偏と旁の境目が文字中心ではない場合があるので注意です。
例えば、「偏」という字。
「亻」の幅が狭く、「扁」の幅が広いです。
ですので、文字中心は、旁の方に寄っているのです。
無意識に文字の中心は、”偏と旁の境目”と思い込んでいる方は、あなただけではないですよ。
一文字一文字、その文字の中心がどこにあるのか見極めて、
行中心を意識してそろえようとしてみてください。
行が整って見えるようになります。
同じように、他の項目についても、意識してそろえて行くと整ってきます。
まずは、「そろえよう」と意識することが大切です。
これが、変わるきっかけになるんです。
いかがでしたか?
久しぶりに筆を使う際に、ぜひ、参考にしてみてくださいね。